昨日はかみさんが風呂に入っているタイミングで娘がぎゃんぎゃん泣き出したため、ばーっと入力して保存して落ちました。中途半端なブログですみません。
レース当日から再度記します。
6:45起床。今回泊まった秋月荘はおばあちゃんがやっている、良くも悪くも中高生の合宿客を目当てにした合宿所的な旅館で、ごはんとかはそんなにおいしくないし、毛布は埃っぽいのであえて使わなかったけど、まあ安い、というところ。そしてほぼセルフサービスだけどホスピタリティは悪くない。という宿だった。
で、飯食ってかみさんも娘も身支度を整え、私も1年以上ぶりのレースということでロックレーシングジャージに着替えてドリンク作って車に乗り込む。その時点では湖畔周回のチームタイムトライアルが行なわれており、交通規制解除の時間を狙って駐車場へ入る。その後一旦会場に行ってまったり。地元婦人会が作るお汁粉(すごく甘かったらしい)をかみさんが食べ、私は無料のバナナとドリンクを手に。ここでJIROさんと再会。今日は先日できなかった奥さんと娘さんへの挨拶ができてよかったです、とのこと。JIROさん、いい人です 笑。車に戻ってからアップ開始。
天気がすごくよくて、アームウォーマー・ニーウォーマーは既に不要。30分のアップで途中5分くらい心拍をソリオ~ソリオ上に入れてアップ完了。日差しが強くて汗びっしょり。
集合場所に行って、レーススタート。
ツール・ド・ジャパン2011 西湖ステージ兼JCRC第11戦 F1クラス (手元記録)30分26秒 12位(くらい?) 平均【38.6Km/173拍/189W】MAX50.44Km・226拍(←これは多分バグ)
コース図はこちら。
ローリングスタート以降は終始先頭が見える位置で展開する。最初の時点で幾人かの先頭集団らしきものができたので、折角だからローテして回して行こう、と声をかけて最初こそスムーズに回ったものの、左カーブを曲がると後ろから上がってきた人が入ってきたりしてあっというまによく分からなくなり、その時点で自分はコントロールする意思を放棄。あとは成り行きに任せることにする。
チクリシッモHIDE(ではなくFITTEの子供選手でした。修正します 11/15)の小学生が集団の中でふらふらして危ない。6Kmくらいのブラインドコーナー開始前だったと思うが、後ろに付いた選手が振り回されて難儀していた(自分もそうだった)ので、「ぼく、まだ1周目だからそんなに動かないで、ラインキープで行こうね」と話す(叫ぶ)。その後、私は彼よりも前に位置してたので、どうなったかは不明。
ブラインドカーブが続くコーナーも多少危ない動きはあるが、概ねラインキープができている。集団もどうやらここへ来てレースする集団として機能し始めたように見える。いい感じ。
左への直角カーブを曲がり、一瞬現れる坂を上ると、なぜか集団が段々とペースアップし始める。1周目なのになぜこうした動きが出てくるのか不明だった。スタート・ゴール地点を通過するので少しでもいい位置で行きたい、と思ったのかもしれないが、それにしては動きが早すぎる。そうこうしているうちにS/G地点を6番手くらいで通過。かみさんと娘にハンドサインを送る。というとかっこいいが、ただ人差し指を立てて指差しただけ。
S/G地点を通過すると一気に集団の速度が落ちる。そして明らかに前目で展開する奴が減ってきた。湖尻の左直角カーブを曲がると、もう誰も前の方に出てこようとしない。この時点で私は前から3人目。
こんなたかだか20Kmくらいのレースで様子見とか警戒とかつまらなすぎる、と思ったので、ローテで先頭に出た瞬間に思い切って踏み始める。
本当はもっと後の、ブラインドコーナーが始まる7Km地点あたりまで我慢するつもりだったのだが、速度の落ちたのんびりした様子見でレースが展開、というのが嫌だった。最後だけ急激にペースが上がって斜行する奴もいる落車まじりのスプリント、とかになると嫌というより危険だし。というわけで、予定より早いがとにかくレースを動かしたくて一人逃げを敢行する。
20秒、30秒。逃げ始めこそ振り返ったが同調する人がいなかったので後は振り返ることなく当社比120%のがんばりで走る。50秒。そろそろ心肺が一杯だ。この時点で後ろを振り返ると20Mは差が付いたように見える。これくらいだと10~15秒くらいの差だろうか。考えても分からないので意識しないことにする。沿道では自転車レースを知っているっぽい男性が、「がんばれ! 行ける行ける!!」と応援してくれる。とても嬉しい。
「もっと差が付け! もっと離れろ!」と一生懸命念じながら、しかし体は正直でそのままゆるやかに出力をじりじりと落としながら、それでもなんとか逃げる。
逃げ出した時点では、後ろがお見合いしている間に差を付けて、あとはなるたけその差を保ちながら走りたい、と思っていた。そのためにもブラインドコーナーを利用してアタックをかけ、後ろはその差が分からず、しかもカーブ区間は集団のため減速せざるをえないところを自分はダッシュで加速して離す、というのが最初自分がレースにあたって描いていた青写真だった。
しかし逃げ始めて2分くらい経ったところだろうか、あ、このスピードでもう逃げられない、と思った。心臓も筋肉も肺も、すべてが一杯いっぱいになった。残念ながら自分には集団を引き離す力はなかったようです。まあ分かっていたけど(笑)。ただ、想定していたよりアタックも吸収も早かった。
結果的にまったく仕掛けが早かったわけだが、レースを活性化するために取った行動でもあるから、後悔はしていない。ここはもう一旦休んで集団に吸収されようかな、と思っていたので後ろも見ていなかった。その瞬間だった。
後ろからびゅんびゅんびゅんとカーボンリムがスピードに乗って追いかけてくる音がしたかと思うと「乗れーっ、ついてこい!」と凄まじいダッシュで先を走っていった選手がいた。しかし、今まで逃げていっぱいの俺と、元気いっぱいの彼とでは差が明らかで、その弾丸列車には飛び乗れず。
しかし、あの逃げっぷりと声のかけ方は凄まじく男前だった。レース後、挨拶して健闘を称えたかったのだが、会場内を探しても彼の姿がなかったのが残念。
燃え尽き感ありありで集団につかまる。情けないけどしょうがない。これだけ燃え尽きてしまった感じだと集団からもちぎれて一人旅なのかな、と思ったが、なんとか集団の40番目くらいに留まれた。この位置で回復を図る。
コースはブラインドコーナーの連続で、依然として男前な彼が逃げている。「タイム差が付いてまずいぞー! 誰か追えー!」と叫んでる奴がいる。(なんとブログを見て、ご本人よりコメントをいただきました。そのときはタイム差が付いているから回そうと前に出ながらそう叫んだ、とご指摘をいただきました。レース中の血が上っている状況で、記憶を頼りに書いているので間違えたようです。ご本人にここで深くお詫び申し上げると同時に、当該部分を自分への戒めとして削除するのでなく取消し線で消去します)。まずいと思うなら自分が追えっつうの。この人は結構年配で(←ここも違いました。私と同い年でした。失礼しました)よく声は出ていたけど走り自体は小刻みに斜行したりしてあまりうまくなかったので、申し訳ないがなるべく近づかないようにしていた(←ここも非常に不遜な表現ですが、レースを構成する一選手の主観ということでご寛恕ください)。
逃げていた彼との差は20秒以上だったと思うが、やはり集団の力は偉大で、湖畔から離れる左コーナーのあたりかその後で集団が吸収した、ように思う。位置取りが中団以降だから正直、先頭で起きたことはよく分からない。
しかし、勝負は終ってなかった。左コーナーを曲がって一瞬現れる坂で、異変が起きた。
周りの連中が急に減速し始めたのだ。
えーっ、みんなそんなに疲れてたのー!?
普通に登っているだけでどんどん抜かしていく。ここで先頭が見える位置まで復帰してしまう。なんなんだ、と思うが、これはもしかしたら俺にもチャンスがあるかも、という思いが一瞬だけよぎる。一瞬だけよぎるが、やはり先頭付近では一気にペースが上がり、一度燃え尽きた体ではペースアップに付いていけても先頭に出て行くほどの力が残っていない。レース後の反省としては、ここでもう一度先頭に出られる力を付けないとだな。
いくつか小刻みなやや登りのカーブを抜けながら、ゴールが刻一刻と近づいてくる。集団はそわそわし始め、やがてみんななりふり構わず前にかぶせてくるようになり、自分の前方には前者の後輪に前輪をハスる奴が出た。「危ない!ラインキープ!」思わず叫ぶ。このとき、位置取りの関係から左側をずっと走っていたので、左コーナーが続く終盤では落車に巻き込まれる危険があった。レース後振り返ってみれば、もし勝つ気だったら途中からなんとしても右に出ただろうから、そのことをとってもスプリントに参加しようという気持ちがなかったことが分かる。でもまあ、落車に巻き込まれるのだけはごめんなので道の左右真ん中目に位置する。
最後の直線に入ってゴールが見えてきた。その時点で先頭は自分と5秒差くらいだろうか、ぱっと数えても6位入賞の芽はないことが分かる。
自分がもがける距離になってからスプリント開始。最後、前の選手がタレたのでこの選手を抜かそう、と思ったがその選手が進路をふらふらさせたので危ない、と思ったあたりでゴール。抜かせなかった。
順位は12位くらいじゃないだろうか。1年ぶり以上のレースだったが、自分で考えて(考えて? 直情に任せて行動しただけか 笑)動いたし、1回集団に戻ってからも自分でも驚くくらい走れたので、レース展開で他人の思惑にけちをつけるかのごとくヘンな独走をするのではなく、次は真剣に勝つことだけを考え、上に上がってやろう、と思えた。不遜な言い方だけど、十分通用する力が付いた、と感じられたのは収穫。
会場に帰ってみると笑顔のかみさんと娘がいた。「レース中逃げてるってりょうちゃん名前呼ばれてたよ」と言われる。そうか、そんなことがあったのか。ちょっと嬉しい。「でもその後順位に変動がありましたね、っていわれたからああ、ダメだったのか、こりゃ負けかなと思ったけど」とのこと。そんな私にふさわしいのはorzという言葉です。
ここでモリーさんにも再会。モリーさんにも「名前呼ばれてましたよ」と言われる。これで結果が伴っていればもっとよかった(笑)。
帰りは道志道をドライブ。途中、前から入ってみたかったレストランHOROHOROに寄って遅めのランチ。さらに途中のデイリーの駐車場でよく野菜を売っていたから、ここで買おうと思って寄ったところ、何とここの野菜は産直じゃなくて市場から仕入れていることが判明。まさかの事実。お店の前でたむろしているこの人たちはお百姓さんじゃなくて商人だったのか。
そこで結局津久井湖畔の産直で野菜などを購入。レンタカーの返却時間が迫っていたからあまり寄り道したくなかったがなくことかみさんには勝てない。
返却予定を1時間以上オーバーして帰ってきたが、楽しかったしもっと練習してもっと強くなってやろうと素直に思えた。
明日からローラーしようっと。
日曜日の距離 33Kmくらいかな
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