※この記事は2009年当時の物です。どうしても検索上位に出てしまうようなので、2011年の最新記事をこちらにリンクしておきます。
まだまだ力が足りませんねえ
土曜日は時刻表を調べ、ばっちり早めに着いて輪講バッグにしまっていたら、新宿駅で高架の架け替えがあり、快速と特快がないというイレギュラー事態。早めに出てよかった。
3時半に河口湖駅に到着、自走で西湖に行き、エントリー・チェックインを済ませ、あわてて夕暮れの中試走に出る。
7キロくらいの地点で左折しなければならないのを知らず、直進してしまう。危ない、試走してよかった。だが、その左カーブからゴールまでの最後の、重要な約3Kmがよく分からず。前夜祭の時間も迫っていたので、とりあえず確認は明日に回して前夜祭へ。俳優(塩谷氏)・アイドル(よっしー)が来ていたのはツイッターで呟いていた通り。宿に帰って食事を食べ、同室の人と日本シリーズ(この携帯電話でテレビを見られる時代に、1時間100円のテレビ!)を見る。22時ごろ就寝するが、なかなか寝付けず。
この日は移動と試走で合計29.5Km。
6時起床、6時半朝食。今時の宿に似合わず質素な食事で、ご飯を三杯お代わりする。
ところが、朝食後、レースまですることがない。同宿の人たちはチームTTなどを見学に行ったが、私は8時半まで軽く二度寝。
地元民に道路規制が解放される時間を狙って歩きでコースチェック。左カーブ後、坂~カーブが連続~最後に急な坂~500メートルの直線でゴール。おけ、把握した。その後O、G、Wクラスのレース等を観戦。
しかしこの後、レースが時間的に押してしまい、予定されていた試走時間がなくなってしまった。なんと。試走でもう一度最後の3Kmを上げめで走り、心拍を上げておきたかったのだが。まあ、仕方ない。出たとこ勝負。
10:53、レーススタート。サイコンはオートラップでばっちり。
JCRC 西湖F1クラス 29分58秒 19.93Km 16位 平均[時速39.9Km/心拍180/ケイデンス99] マックス[時速50.3Km/心拍199/ケイデンス127]
LAP1 9.85Km 14分57秒 平均[時速39.5Km/心拍177/ケイデンス102] マックス[時速46.3Km/心拍192/ケイデンス127]
LAP2 9.88Km 14分38秒 平均[時速40.5Km/心拍182/ケイデンス98] マックス[時速50.3Km/心拍199/ケイデンス123]
※ただしゴール後、チップ回収地点で計測ストップ
F1の展開
まず、特筆しておきたいのは、皆さんのマナーの良さ。Fの平坦レースって落車が多いのですが(私も心ならずも落車を引き起こしたことがあり、それを踏まえてあえて書いています)、今回は皆で声をだしあって、フェアに勝負がされました。私も「ラインキープ!」と幾度か叫びましたが、レースも後半になるにつれ、落ち着いた走りになってきたと思います。皆さんと正々堂々と、落車なく楽しめたことをまず感謝したいと思います。
さて、ローリングスタート。黄色いジャージの選手が積極的に前に出ます。その後、バイクが外れると先頭は4~5人でローテーション。しかし、私は一度先頭に立つにとどまる。スタート地点と逆側は逆風が強く、集団の恩恵は大きい。当初は4~5人だった先頭は、後ろから前に追いつき、展開に絡むべく、積極的に前に出た選手らによって14~15人の集団になる。ローテーションというよりは生き物の様にうごめき、その時々で前に出る選手が少し集団を離して独走したり、その後を追って縦に2、3人が飛び出したり、とそんな感じ。私は1周目はかなり前目で過ごす。ここで、マンホールをよけるために斜行する選手がいたので、横に出て、危ないのでそのまま踏もうと話す。その後は懸念の左カーブののち、1回目の登り。思ったよりも登りの斜度がきつくなかったので、ここで先頭に出て長く引く。しかしその後は、先頭で行き、アピールしたい選手に足を使わせた方が得策と思い、ゆっくり順位を下げる。
1周目は20番手くらいで通過。
集団は美しく、ひとつの意思を共有しながらレースを紡ぐ
この時点で積極的に先頭を引くのはUGOレーシングの方、パインヒルズの方、ガーミンジャージの方、最初に先頭に出ていた黄色いジャージの方、あとは流れですが、特にUGOとパインヒルズの方は男らしい走りでした。私は1周目を終えた時点で、皆が積極的に前に行くのを見て「いや、絶対勝負どころはここじゃないはずだ!」という確信があったのであえて下がり、集団の中や右寄り(周回遅れの選手がいるので)にラインを取り、走っていました。対岸に出るT字路から集団の動きが活性化します。何とか遅れまいと皆がペースを上げますが、その一方で、ここが素晴らしいと思ったのは、きついカーブの前で「減速!」「ブレーキ!」「ラインキープ!」の掛け声と、その通りに皆が順守し、整然とコーナーを駆け抜けたことです。私ももちろん積極的に声を出しましたが、危ない時に抜け駆けするような卑劣な選手は一人もおらず、また、ラインを守ることで後続に配慮する姿は、勝負を争う集団ながらも、目に見えない一体感がありました。レース後、UGOの男引きの選手に声を掛けたら、「いや、この集団で勝負できてよかった」という趣旨のことを話されていましたが、おそらく同様の感想を持たれたのだと思います。それくらい、きもちのいい瞬間でした。
さらにカーブを抜けると、救急車が来ています「危ない!」「みんな、ブレーキ!」声が飛び交い、集団は減速し、救急車をよけていきます。かなりなスピードが出ており、そのうえ急な出現だったので、もらい落車が本当に心配でしたが、冷静に回避されました。その3つくらい先のカーブで、今度は落車した選手が横たわっています。これも集団が減速し、事なきを得ました。しかし、あの選手の自転車が見あたらなかったな。湖を左に見ながらの右カーブで投げだされていたので、もしかして自転車は湖に落ちたのだろうか…?
とか考えていると、左カーブ、いよいよあと3Km、ここからが正念場です。
坂の罠、そして実力の差
カーブを曲がって大体20番手くらい、そのまま勢いをつけつつギアをアウターローから2枚目に落として坂をクリアします。この時点でいとも簡単に14、5番手に上がります。そのままかすかに登る平坦基調で、集団で走ります。回りを見ながら冷静に位置取りを考えます。あとでサイコンを確認すると、この時点が一番スピードが出ていたようです。
そして最後の坂を登ると、私の前の選手は5人。二度の坂を経て、選手のリストラが進んだか、と思い(←これ、後から思うと大きな勘違いでした)、なら、ここでいちかばちか勝負を仕掛けて、思い切り前に出ようと残りが500m以上ありますが、ここでもがくことを決意し、もがきます。
しかし、ダンシングではだんだん体力を消耗し、疲れてくる。やむなくシッティングでサドル先端をお尻にさしながら、さらにあごがステムに乗っかるくらいのクラウチングフォームで前に進みます。心拍はいまだ経験したことのない199拍!
しかし、ここからが本当の勝負でした。私の目の前の光景はスローモーションで流れていきます。それは、私の後ろから来た選手がどんどんと私を抜いて去っていく姿。私はそれをなすすべなく見送っていました。
ちょうど夢で喧嘩をすると、相手のパンチは速いのに、自分だけスローモーションに感じる、そんな感じに似ていました。
気づくとゴールはあと50mくらい。しかし、自分の前には多くの選手がいます。それでも現状の力を出し切ってゴールイン。チップ回収所で脚が攣りそうなのと気持ち悪いのとで、しばらく動けませんでした。
と、これがレースのあらましです。これを踏まえての反省等々は時間がないので後日に回します。
最後に、その後、西湖から自宅まで自走しました。レース後の追い込み走も含めて今日の高高度練習だと思っていたので。
そのこともまた日を改めて整理します。
ではでは! F1に出た皆様、ありがとうございました!
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